慶大がiPS細胞の神経幹細胞移植後の腫瘍化メカニズムを解明 脊髄損傷治療に光明 会員T.S. 2015年2月17日(火) 11:12
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慶大がiPS細胞の神経幹細胞移植後の腫瘍化メカニズムを解明 脊髄損傷治療に光明 <2015年2月15日17:56>
脊髄損傷は、損傷部以下の知覚・運動・自律神経系の麻痺を呈する中枢神経系の損傷である。現代においても、損傷された脊髄を直接治療する方法は確立されていない。 これに対し、慶應義塾大学医学部生理学教室(岡野栄之教授)と同整形外科学教室(中村雅也教授)は、JST再生医療実現拠点ネットワークプログラムにおいて、損傷した脊髄を再生させる治療法の開発に取り組んでいた。これまでに、岡野教授らは京都大学の山中伸弥教授(京都大学iPS細胞研究所)らとの共同研究で、ヒトiPS細胞から神経幹細胞を分化誘導し、これを免疫不全マウス脊髄損傷モデルに移植を行い、良好な運動機能の回復を得ることに成功している。 今回は、使用するiPS細胞株によっては、移植後に一時的に運動機能が改善するものの、長期経過観察後に神経系腫瘍を形成してしまうことが分かった。そして、この腫瘍ではiPS細胞作製時に導入したOCT4遺伝子の活性化を認めており、次世代シーケンサーを用いた網羅的遺伝子解析の結果、上皮間葉転換が腫瘍の浸潤に関与していることが判明したという。 【続く】http://www.zaikei.co.jp/article/20150215/235837.html |
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