LCCターミナル 車いす利用者ら改善要望 <沖縄タイムス 1月25日(金)10時8分配信>
兵庫県で障がい者を支援するNPO法人メインストリーム協会は24日、格安航空会社(LCC)専用の那覇空港LCCターミナルを運営する全日空(ANA)に、バリアフリー化を求めた。多目的トイレ内の非常ボタンにひもを取り付けることや、トイレ入り口の床をより滑りにくい材質に取り換えるなどを要望。ANAの担当者は「前向きに検討する」と回答した。 同協会関係者で車いすを利用する大久保健一さん(36)が、トイレ入り口が急な上りのスロープになっている点などを指摘。「障がい者にとっては使いづらく、転倒の可能性もある。細かい部分もバリアフリー化してほしい」と求めた。 同ターミナルは、貨物ターミナル内の倉庫を整備し、昨年10月にオープン。ANAの担当者は、「バリアフリー新法などに基づいて、スロープの勾配を設定し、滑りにくい床の整備などをした。法はクリアしている」と説明。 一方、現在のターミナルを「暫定のターミナル」とし、「将来的に貨物ターミナルに戻す可能性もあり、床に穴を掘れず、スロープで対応した場所もある。今後、きっちり対応していく」と語った。 また、大久保さんによると、那覇空港では車いすの利用者などが飛行機に乗るために使うリフト(昇降機)も旧型が残っており、雨風が防げず、転落する可能性もあることから改善を求めている。 大久保さんは昨年1月、LCCのピーチ・アビエーションに車いすの大きさを理由に予約を取り消されたため、LCC各社や国に、障がい者も健常者と同じように利用できるよう働きかけている。 |
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