iPS細胞での再生医療、安全性確認へ新法 <読売新聞 12月15日(土)9時11分配信>
厚生労働省は14日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)などを使った再生医療について、治療法の安全性を確認するための新たな法律を制定する方針を決めた。 山中伸弥・京都大学教授のノーベル生理学・医学賞受賞で、幹細胞を使った臨床研究の広がりが期待されるなか、十分な安全性が認められない治療の実施を防ぐ狙いがある。 同省は来年度の法制化を目指している。新法では、研究機関や民間の医療機関に対し、予定している治療法について、厚生労働相の承認を得たり、学会などの倫理審査委員会で審査を受けたりすることなどを求める方向だ。 現在、再生医療にかかわる臨床研究を行う研究機関は、同省の指針に基づき、機関内の審査委や同省による審査を受けている。一方で、再生医療の名目で、審査を受けることなく自由に診療する民間の機関がトラブルを起こすことを懸念する声があがっていた。 |
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