被災者支援で連携促進「ふくしまネットワーク」発足 郡山 <河北新報 2011年07月09日土曜日>
東日本大震災と福島第1原発事故で、福島県の被災者支援に取り組んできた団体や個人の連携を進める組織「ふくしま被災者支援ネットワーク」が、発足した。 全国から福島入りし、それぞれ活動を展開してきた団体や個人が、互いの活動内容を分かるようにし、得意分野の強化や弱い部分の補完など、より効果的な被災者支援につなげるのが狙い。 具体的な取り組みとして、震災発生4カ月を控えた10日に、1次避難所になっている福島県郡山市のビッグパレットふくしまで被災者支援に携わる人向けのシンポジウムを開き、課題やヒントを探る。来場者が活動内容を簡潔に記入できる「ふくしま被災者支援の輪シート」を交換し、連携のきっかけにしてもらう。 ネットワーク設立の呼び掛け人の1人で、避難所運営に携わってきた県職員天野和彦さん(52)は「誰も経験したことのない災害に向き合うわたしたちには、この経験を『ふくしまモデル』として、災害列島に生きる全国の人々に伝える責務がある」と話す。 シンポジウムでは減災・復興支援機構(東京)の木村拓郎理事長が「共に歩み出すための支援とは」を主題に基調講演。行政やNPOの関係者らによる討論も行われる。 午後1時〜4時半。無料。申し込み不要。連絡先は事務局のうつくしまNPOネットワーク024(953)6092。 |
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