地域包括ケア「医療・介護・福祉を一体で」-日本リハ病院・施設協の澤村名誉会長<2011年2月18日 22:58 CBnews>
日本リハビリテーション病院・施設協会の澤村誠志名誉会長は2月18日、衆院第一議員会館で開かれた「民主党介護を考える議員連盟」(石毛●子会長)など3議連合同の勉強会で講演し、地域で介護を支える地域包括ケアシステムについて、介護分野だけでなく医療や福祉の分野も含めて一体的な制度にすべきだと訴えた。 勉強会で澤村名誉会長は、社会保障のビジョンとして、年齢、障害の種類、性別などを超えて安心して生活できる「ユニバーサル社会」を提示。厚生労働省が実現を目指す地域包括ケアシステムについては、医療・介護・福祉を含めたさまざまなサービスが30分以内で提供されるように、体制をつくる必要があると主張した。具体的には、地域包括支援センターを拠点に、かかりつけ医による往診や訪問看護、訪問介護、訪問リハなどを一元的に24時間提供すべきだとした。 また、一体的な地域包括ケアの提供は、海外の先進国で行われており、日本が導入すれば、▽リハビリ効果による介護の減少で、医療費や介護費などが削減される▽マンパワーの増加により雇用が創出される▽将来への安心感が増し、国民が貯蓄を消費に回す―といった経済効果を得られるとの考えを示した。 |
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