<iPS細胞>90%以上を肝細胞に 東京工業大で開発 <毎日新聞 1月14日(金)19時50分配信>
あらゆる組織や臓器の細胞になる胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)を効率よく培養し、90%以上を肝細胞にする新技術を、赤池敏宏・東京工業大教授(生体材料工学)のチームがマウスで開発した。14日、発表した。従来の効率は10%程度だった。今後、他の組織や臓器への応用が期待される。 ES細胞やiPS細胞は塊になる性質がある。ほぐす過程で細胞が傷ついたり、他の細胞になる「分化」を促す物質が均等に行き渡りにくかった。 チームは、細胞同士をくっつけるたんぱく質「カドヘリン」に着目。加工したカドヘリンを培養皿に敷き詰めた。その上で培養すると、ES細胞やiPS細胞が培養皿の上で塊にならず、均一に広がったまま増殖できた。さらに、分化を促す物質を与えると、90%以上の効率で肝細胞になった。がん化するとされる未分化の細胞はほとんど残らなかった。 この道具は、細胞を料理するまな板のようだとして「細胞用まな板」と命名した。赤池教授は「医療として実用化するには大量で効率よく作ることが重要で、再生医療の実現に有用だ」と話す。【須田桃子】 |
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