血糖値上昇で手足まひ回復に遅れ 脊髄損傷患者の約半数、九州大
交通事故などで脊髄が損傷したばかりの患者のうち、約半数は血糖値が上昇して手足のまひの回復が遅れるというメカニズムを、九州大大学院医学研究院の岡田誠司准教授らの研究グループが突き止め、1日付の米医学誌電子版に発表した。高血糖を治療することで回復する可能性があるという。 脊髄損傷は、背骨を通る神経が傷つき、手足がまひしたりする。さらに、免疫細胞による炎症や、神経系細胞の自然死などの二次損傷が起きてダメージが拡大する。 研究グループは、脊髄が損傷して間もない患者528人のデータを分析。その結果、患者の約半数は何らかの原因で高血糖症になっていたことが判明。 |
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